第4回 禁煙にチャレンジ!!
〜心強い味方の紹介〜
 ここまで3回にわたって、タバコが喫煙者自身の健康をおびやかすことのみならず、受動喫煙によって周囲の人たちにまで深刻な健康障害を及ぼすことをご紹介してきました。
 しかし、『体に悪いと分かっていても、やめられない!』という方がほとんどでしょう。禁煙するのは自分自身ですが、実はちょっとしたコツがあったり、周りのサポートも大きなポイントなのです。
 そこで、今回は禁煙の心強い味方をご紹介します。
 ぜひ参考にして、禁煙を成功させて下さい!!
1)タバコがやめられないわけ
 よく喫煙者から「禁煙したくても、自分は意志が弱いからタバコをやめられない」という言葉を耳にします。
 しかし、それは意志だけでなく、タバコ(ニコチン)の依存症によるものなのです。
 また、長年の習慣による心理的な依存も理由の一つです。
2)ニコチン依存度CHECKー☆
 あなたのニコチン依存度はどの程度なのかチェックしてみましょう。
 当てはまる箇所の点数を合計してみて下さい。
Q1 朝起きて、最初のタバコを吸うのは何分後ですか?
a. 5分以内
3点
b. 6〜30分
2点
c. 31〜60分
1点
d. 60分以降
0点
Q2 禁煙の指定がある場所でも禁煙するのがつらいですか?
a. はい
1点
b. いいえ
0点
Q3 1日の喫煙で、どちらがよりやめにくいですか?
a.朝の最初の1本
1点
b.その他の1本
0点
Q4 1日に何本吸いますか?
a. 31本以上
3点
b. 21〜30本
2点
c. 11〜20本
1点
d. 10本以下
0点
Q5 起床後2〜3時間以内の方が、他の時間帯より多く喫煙していますか?
a. はい
1点
b. いいえ
0点
Q6 風邪などの病気で寝込んでいる時も、喫煙しますか?
a. はい
1点
b. いいえ
0点
≪Fagerstrom Test for Nicotine Dependence≫
 0〜3点 依存度低い
 あなたの「タバコ依存度」は低いです。
 禁断症状がほとんどみられない場合もあり、依存度が高い人より
 タバコをやめやすいと言われています。
 4〜6点 依存度中程度
 平均的な「タバコ依存」の状態です。
 禁断症状が禁煙の妨げとなるかもしれません。
 7〜10点 依存度高い
 あなたの「タバコ依存度」はかなり進んでいます。
 禁断症状が強くでるかもしれません。
3)禁断症状=離脱症状の対処法
 ニコチン依存のある人では、禁煙すると『吸いたい(喫煙への渇望)、集中できない、
イライラする、眠気が強い』など、さまざまな離脱症状が現れます。
 しかし、これらの症状の全てが出現するわけではありません。
 また、症状は禁煙を始めて3日以内にピークとなり、通常は1週間、長くても2〜3週間で
消失します。
 そこで、離脱症状の対処方法をご紹介します。
 自分に合った対処方法を見つけ、症状を乗り切りましょう!!
タバコ(ニコチン)の依存の離脱症状
【症状1】「集中できない」
 ・禁煙後1週間は仕事を減らして、ストレスを避ける
【症状2】「イライラする・落ち着かない」
 ・深呼吸をする
 ・水やお茶を飲む
【症状3】「体がだるい・眠い」
 ・散歩や体操などの軽い運動をする
 ・シャワーを浴びる
 ・睡眠を十分にとる
【症状4】「頭痛」
 ・深呼吸をする
 ・足を高くして、仰向けに寝る
心理的(習慣)な依存
【症状1】「口寂しい」
 ・歯磨きガムなどの糖分の少ないガムや仁丹、干昆布を口にする
 ・歯を磨く
【症状2】「手持ちぶさた」
 ・机の引出しなどの整理をする
 ・プラモデルの制作など細かい作業をする
 ・ガーデニングなどで汗を流す
 ・洗顔、歯磨き、朝食など朝一番の行動順序を変える
 ・いつもと違う場所で昼食をとる
 ・食後、早めに席を立つ
 ・コーヒーやアルコールを控える                   等
 ・タバコ、ライター、灰皿など身近な喫煙具を全て処分する
 ・タバコが吸いたくなる場所を避ける(パチンコ・飲み屋 等)
 ・喫煙者の周囲に近づかない
 ・タバコを吸わない人の横に座る
 ・自分が禁煙していることを周囲の人に告げる、宣言する

 ・周囲の喫煙者にタバコを勧めないように頼んだり、自分の近くで
  吸わないようお願いする

  (職場の環境改善をすすめる、分煙・禁煙対策)        等
 ・音楽を聴く
 ・時計を見て、吸いたい衝動がおさまるまで秒数を数える
 ・タバコ以外のストレス対処法をみつける              等
4)依存が強い場合の対処法
 ニコチン依存が強い場合は、禁煙補助薬による「ニコチン代替療法」も効果があります。
 日本で使える禁煙補助薬は、ニコチンガムとニコチンパッチです。
 これらは、ニコチンを口の粘膜や皮膚から補給し、徐々に量を減らしていずれはニコチンの
ない状態にする方法です。
 ニコチンガムは薬局で購入できますが、ニコチンパッチには医師の処方が必要です。
 診療科は問いませんが、診察を受けられる前に、電話でニコチンパッチの処方が可能か確認して下さい。診療費も事前に聞いておくと良いでしょう。
  ☆ニコチンガムについて、こちらをご参照下さい↓
    ニコレット           http://www.nicorette-j.com
  ☆ニコチンパッチについて、こちらをご参照下さい↓
    ノバルティスダイレクト   http://www.nicotinell.jp/index2.html
5)禁煙支援機関
 禁煙は、自分の力だけで成功された方も多いのですが、残念ながら成功率は10%程度と
いわれます。
 支援機関を利用することも成功への大きな手助けとなります。
 問診・喫煙関連疾患の有無をみる検査等を実施し、個々の喫煙者に合った方法で
禁煙を開始できるよう支援してくれる医療機関です。
  ☆こちらをご参照下さい↓
    全国禁煙支援医療機関リスト   http://kinen-marathon.jp/info/hospital-01/
    全国禁煙クリニック一覧      http://www.e-kinen.jp/search.html
 禁煙マラソンは、インターネットとメールを活用した禁煙プログラムです。
 禁煙の“先輩”からの励ましやアドバイス、専門医の指導などをメールで受けながら、
禁煙を試みることで、50%以上の禁煙成功率が報告されています。
 参加は「有料」ですが、ご興味ある方はこちらへ↓
                    http://kinen-marathon.jp
 ここまで様々な禁煙対策法をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
 ご自分にあった禁煙方法で、何度でも挑戦してみてください!!
本部保健推進課
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