ここでは、衣食住の日常的観点からストレスを見ていきます。ストレスをうまくコントロールしていくら気持ちを切り替えても、生活リズムが乱れていたら何にもなりません。主に日常生活の物理的側面、つまり生活スタイルや習慣、ちょっとした動作にもストレスの原因をみつけ、改善していこうというものです。7つの切り口で見直しを行いますので、もし、該当する点があれば、let's トライ!! 頑張って良い方向へもっていくようにしてください。
 また、ストレス解消のための頼もしいパートナーとして、7つのカテゴリーを用意しました。それぞれのカテゴリーの頭文字をとって「PARTNER」とし、7人の敵ならぬ7つの味方となってあなたの心の元気を応援します。各カテゴリーから1アイテムずつ、ミニうんちく学と実践方法を簡単にまとめてあります。ぜひ、日頃のストレス解消の参考にしてください。





OA化の進展につれて、ドライアイや眼精疲労、肩凝り等の症状を訴える人が増えています。
 OA機器の作業は適切に行わないと、眼精疲労や頸肩腕障害等のVDT症候群やテクノストレス等、私たちの心身に大きな影響を与えます。しかしこれは、作業環境の見直しや本人の注意で大幅に改善することができるのです。下記のポイントをチェックして作業効率を上げ、余計な疲労を蓄積させないよう心掛けてください。


   ●イラストのように正しい姿勢を保つ
   ●連続作業は1時間以内にして、必ず10〜15分の休憩時間をとる
   ●ブラインドタッチをマスターし、視線の移動は最小限に
   ●時々ストレッチ等でからだを動かす
   ●メガネ、コンタクトは適正なものを使用する
   ●光源や直射日光が目に入らないようにする
   ●画面に窓の写り込み等の妨害光線が入らないようにする
   ●休憩時間は目を休め、遠くの緑等を見るようにする





あなたは1日にどれくらい歩いていますか? 元気に長生きするには1日1万歩は歩くのが理想ですが、サラリーマンの平均は約6千歩だとか。歩くことは心肺機能を高め、代謝を促進、脳を活性化するなど、思った以上に私たちの心身に影響を与えます。どうせ歩くのならダラダラと歩くのではなく、いつもより少し速いペースでテキパキと歩きたいもの。1回15分以上、1日1時間を目標に、さぁスタートしてみましょう。


    
      ●足にフィットした疲れない靴をはく
      ●エレベーター等を使わず階段にする
      ●一駅前で降りて歩いてみる
      ●利用駅まではバスを使わずに歩く
      ●昼休みは離れた店で食事をとる
      ●外では上下階のトイレを使うようにする
      ●「歩いて買物」を日課にする
      ●一本の線上をはさむように歩くようにする





動物にとって、歯を失うことは死を意味します。人は義歯があれば、いくつになっても食べられますが、「80歳で20本の歯を残す」という厚生労働省の提唱に対し、70歳で平均7本の歯しか残っていないのが実際です。
 歯が抜け落ちるのはムシ歯だけでなく、中高年に多い歯周病によっても起こります。土台がグラついて歯が噛めないと体の力を出し切ることができず、噛み合わせの悪い不正咬合につながり、全身に悪影響を与えます。肩凝りや頭痛、疲れ目、不眠等がこの不正咬合の治療で治ったという事例もよく耳にします。しかし、軟食の現代に固いものを食べて噛み合わせを健全にするのはなかなか困難なもの。せめて毎日3回の歯磨き、あだやおろそかにはできないはず。


      ●歯磨きは1日3回、食後3分以内、3分間
      ●鏡を見てブラッシング
      ●デンタルフロスを利用して歯間の歯垢をとる
      ●歯磨きできない時は、マウスウォッシュ剤を
      ●よく噛んで食べる
      ●よくうがいする
      ●ビタミンCをとる
      ●たばこを控える





心理的ストレスばかりでなく、寝室や寝具が不眠の原因になることもあります。寝具の温度は33℃(±1℃)、湿度は50%(±5%)の状態が快眠に適した「快適寝床内気象」と呼ばれます。人は睡眠中体温が下がり、コップ1杯の汗をかき、20回前後の寝返りをするので、寝具は保温性・吸湿性に優れた羊毛や羽毛、枕は立っている時と同じ頸椎のカーブになるものが最適です。
 睡眠は、浅い眠りの「レム睡眠(Rapid Eye Movement/眼球が激しく動く状態)」と、深い眠りの「ノンレム睡眠」が90分周期で繰り返されます。スッキリ目覚めるには、このサイクルでセットするといいかも。


      ●夜12時前には寝ること
      ●空腹状態で寝ない、何かとる時はホットミルクにする
      ●できれば入浴は寝る前に
      ●静かなBGMなどの音楽も眠りを誘う
      ●精神的疲労時は適度な運動で疲労のバランスをとる
      ●枕元でエッセンシャルオイルを嗅ぐ
      ●昼寝は上手に20分以内で
      ●起床時間を決め、必要以上に寝床にグズグズしない





腰痛は、二足歩行をする人類特有の宿命だと言われます。私たちは立っているより、椅子に座っている方が楽だと思っていますが、実際は座る行為は想像以上に腰に負担をかけています。
 体重70kgの人が立っている状態だと腰への負担は約75kgですが、これが座ると約 115kg、前かがみの座り方だと約 145kgもの負担になります。椅子が体に合っていなかったり、正しい姿勢で座っていないと、さらに負担が増します。
 私たちは毎日いったい何時間椅子に座るでしょうか。腰痛持ちならなおのこと、正しい姿勢で座ることをもっと気にかけたいものです。


 
      ●イラストのように正しい姿勢を保つ
      ●猫背にならない
      ●深座りしてウエストの下を背もたれで押さえるのがコツ
      ●長時間同じ姿勢で座らない
      ●時々、上体も下肢も適度のストレッチをする
      ●多機能システムチェアの座り心地を実感してみる






近頃はファッション性を優先するあまり、特に「体に心地よい素材」にこだわらない人も増えてきているようです。湿気を発散させないので体温調節機能を低下させる今流行りのフリース、静電気を発生させ自律神経のバランスを崩して疲労を蓄積させる化学繊維、血液循環を悪化させる補正下着、ストッキングとブーツのムレによる女性の水虫患者の急増等々、枚挙に暇がないほどです。
  そういえば、紙オムツも漂白剤や蛍光剤が赤ちゃんの肌に直に触れるのでよくないという指摘もあります。また紙オムツは布と違い不快感がないので、赤ちゃんのメッセージやコミュニケーション能力を助長させず、いわゆる我慢ができない子が育つという飛躍的意見を持つ向きもあります。
 服は自分を表現する手段であると同時に、体の機能を守り、包むものでもあります。化学薬品が一切使用されていない「オーガニックコットン」だけ着るわけにはいきませんが、直接肌に着るものはなるべく天然繊維にしたいもの。保温、吸湿、通気、刺激性など、体にやさしい素材のことも時には考える必要がありそうです。






抗菌グッズが消費市場を席巻する一方で、有機化合物や微生物、電磁波等によるシックビル、シックハウス症候群が問題になっています。これは、合板の接着剤に含まれるホルムアルデヒドや断熱材に用いるアスベスト、石材に含まれるラドン等の有害物質が目の痛みや頭痛、めまい、倦怠感等を発生させるものです。特にホルムアルデヒドはカーテンやソファの生地、衣類等にもシワ・縮みの防止加工剤として使われており、住環境で私たちを大いに悩ませています。
 対処法は建築時やリフォーム時に素材をよく吟味するしかありませんが、応急処置としては換気をこまめにしたり、有害物質を吸着・除去するカーテンや消臭・抗菌カーペットに変えたり、汚染空気を浄化する観葉植物に期待する等ですが、余裕があればいっそのこと全部健康部材に取り替えてしまいたいところです。
 また、加湿器がカビを発生させたり、24時間換気システムの健康的な家が逆にストレスを感じさせるなど、人の暮らしの快適さを追求することがはたして本当に人間らしい暮らしにつながるのか、いろいろと考えさせられる問題でもあります。